大切な人を亡くしたとき、年賀状の代わりに喪中はがきを送るのは日本の礼儀です。しかし、夫婦や家族で連名にする場合の書き方や、文面の表現に悩む方も多いでしょう。
本記事では、喪中はがきの基本構成から、夫婦連名・家族連名・ビジネス向けまで、すぐに使える文例を豊富にご紹介します。フルバージョンのテンプレートもあり、誰に出す場合でも安心です。
文章の順序やマナー、手書きメッセージのポイントまで丁寧に解説しているので、形式だけでなく心を込めた喪中はがきを作るための最強ガイドとして活用できます。
喪中はがきとは?意味と目的をやさしく解説
喪中はがきは、年賀状の代わりに「身内に不幸があったため、新年のご挨拶を控えます」という気持ちを伝えるための大切な挨拶状です。
この章では、喪中はがきの意味や目的、そして送る時期の目安についてわかりやすく解説します。
喪中はがきを出す理由と本来の意味
喪中はがきは、故人を偲びつつ、相手に年賀状を遠慮する旨を伝えるために出します。
「喪に服する」という言葉は、悲しみを静かに受け止める期間を意味しており、その間は慶びごとを控えるという日本の風習に基づいています。
つまり、喪中はがきは“控えの気持ち”を丁寧に形にしたものといえます。
形式的に思われがちですが、実際は「相手に誤解なく伝えるための思いやり」が詰まった礼儀です。
| 目的 | 伝える内容 |
|---|---|
| 挨拶の控え | 新年のご挨拶を控える旨を伝える |
| 報告 | 身内の不幸を知らせる(簡潔に) |
| 感謝 | 生前のお付き合いへのお礼 |
送るタイミングと適切な時期の目安
喪中はがきは、相手が年賀状を準備する前に届くように送るのがマナーです。
目安としては11月下旬から12月初旬に投函すると安心です。
12月10日頃までに相手に届くようにすると、相手が年賀状を出す前に知らせることができます。
あまり早すぎると形式的に見え、遅すぎると先方がすでに年賀状を出してしまう可能性があります。
| 投函時期 | 目的 |
|---|---|
| 11月下旬〜12月初旬 | 年賀状作成前に知らせるため |
| 12月10日頃までに届くように | 相手への配慮を示す |
喪中はがきを出すべき人・出さなくてもよい人
喪中はがきは、故人との関係性によって出すかどうかを判断します。
一般的には、二親等(両親・配偶者・子・兄弟姉妹・祖父母・孫)までの親族が亡くなった場合に送ります。
それ以外の遠い親戚や知人の場合は、必ずしも出す必要はありません。
「誰に出すべきか迷うときは、“相手が年賀状をくれる相手かどうか”を基準に考えるとわかりやすいです。
| 出すべき場合 | 出さなくてもよい場合 |
|---|---|
| 両親・配偶者・子・兄弟姉妹・祖父母・孫 | 遠い親戚・知人・仕事関係者(必要に応じて) |
故人との関係性や相手との距離感を踏まえて、柔軟に判断することが大切です。
次の章では、喪中はがきの構成や書き方の基本について詳しく見ていきましょう。
喪中はがきの基本構成と正しい書き方
喪中はがきを出す際には、文章の構成や書き方を守ることで、相手に失礼のない印象を伝えられます。
この章では、挨拶文・本文・日付・差出人の基本構成や、注意すべき表現をわかりやすく解説します。
挨拶文・本文・日付・差出人の基本構成
喪中はがきは、一般的に次のような構成で作られます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 挨拶文 | 年末年始の挨拶を控える旨を簡潔に述べる |
| 本文 | 誰がいつ亡くなったか、簡潔に伝える |
| 日付 | 令和〇年〇月など、統一感のある表記 |
| 差出人 | 喪中はがきを出す人全員の名前(連名の場合は順序に注意) |
この4つの要素を押さえるだけで、丁寧で整った喪中はがきになります。
文中で避けるべき表現と言葉づかい
喪中はがきでは、明るすぎる表現やお祝いを連想させる言葉は避けましょう。
例えば、「おめでとうございます」「祝」などの言葉は不適切です。
また、詳細すぎる情報や個人的感情の長文も控え、簡潔にまとめることが大切です。
句読点・敬称・書体のマナー
文章の書き方も重要です。句読点の使い方や敬称、文字の整え方に注意しましょう。
- 句読点(、。)は最小限にし、読みやすくする
- 敬称は必ず「様」を使い、略語は避ける
- 差出人の名前は統一した書体で揃えると丁寧な印象
全体を読みやすく整えるだけで、相手に伝わる印象が格段に良くなります。
次の章では、喪中はがきを連名で出す場合の具体的なルールを解説します。
喪中はがきを連名で出す場合の書き方ルール
喪中はがきを連名で出す場合は、誰の名前をどの順番で書くかがポイントです。
この章では、夫婦連名・家族連名・ビジネス関係への対応について、具体的なマナーをわかりやすく解説します。
夫婦連名の正しい記載方法と注意点
夫婦で喪中はがきを出す場合、同居している場合は右側に夫、左側に妻の順で名前を記載します。
苗字は共通の場合、夫の苗字のみ記載し、妻の名前には苗字を省略します。
山田 太郎 花子
もし妻方の親族が亡くなった場合でも、家を代表して夫の名前を先に書くのが一般的です。ただし、相手との関係性によっては妻のみで送ることも失礼ではありません。
家族連名の場合の並び順・子どもの書き方
家族全員を連名にする場合は、年長者から年少者の順に右から左へ並べるのがマナーです。
小さなお子さんも名前だけで記載すれば問題ありません。
山田 太郎 花子 一郎 美咲
家族ぐるみで親しい相手に送る場合、全員の名前を入れることで丁寧な印象になります。
ビジネス関係への喪中はがきは個人名義で
会社関係や取引先への喪中はがきは、家族連名ではなく個人名義で出すのが基本です。
同僚や部署宛てに送る場合も、連名ではなく本人のみの記載が適切です。
これにより、ビジネス上の形式を崩さず、丁寧な印象を与えられます。
次の章では、実際に使える連名対応の文例集を詳しくご紹介します。
喪中はがきの文例集(連名対応・全文テンプレート付き)
ここでは、実際に使える喪中はがきの文例を多数ご紹介します。夫婦連名・家族連名・ビジネス向けなど、状況に応じて使えるテンプレートです。
コピペで使える例文も用意しているので、そのまま印刷して使うことも可能です。
【夫婦連名】形式的な文例(義父・父母の場合)
喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます 本年〇月に父 山田一郎(享年〇歳)が永眠いたしました 生前に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます 明くる年も変わらぬお付き合いのほどお願い申し上げます 令和〇年十一月 山田 太郎・花子
【夫婦連名】柔らかい印象の文例(親しい方向け)
喪中のため新年のご挨拶を控えさせていただきます 本年〇月に母 山田和子 が永眠いたしました 皆さまには日頃より温かくお世話になりましたこと、心より感謝申し上げます 令和〇年十二月 山田 太郎・花子
【家族連名】祖父母が亡くなった場合の文例
喪中につき年頭のご挨拶を失礼させていただきます 本年〇月に祖父 山田次郎(享年八十七歳)が永眠いたしました 皆さまには生前より大変お世話になりましたこと、厚く御礼申し上げます 来る年もどうぞよろしくお願いいたします 令和〇年十一月 山田 太郎・花子・一郎・美咲
【家族連名】配偶者が亡くなった場合の文例
喪中につき新年のご挨拶を控えさせていただきます 本年〇月に夫 山田太郎 が永眠いたしました 皆さまには生前より温かくお世話になりましたこと、心より感謝申し上げます 令和〇年十二月 山田 花子
【フォーマル・ビジネス対応】上司・取引先向け文例
喪中につき年始のご挨拶を失礼させていただきます 本年〇月に父 山田一郎(享年〇歳)が永眠いたしました 皆さまには平素より格別のご厚情を賜り、深く御礼申し上げます 令和〇年十一月 山田 太郎
【フルバージョン文例集】冒頭から署名まで整った完全テンプレート
喪中につき年末年始のご挨拶を控えさせていただきます 本年〇月に母 山田和子 が永眠いたしました 生前に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます 皆さまには変わらぬご厚誼をお願い申し上げます 寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください 令和〇年十二月 山田 太郎・花子・一郎・美咲
この章の文例を活用すれば、夫婦・家族・ビジネス関係問わず、誰に出す場合でも安心して喪中はがきを作成できます。
次の章では、連名で送る際の注意点とマナーについて詳しく解説します。
連名で喪中はがきを出す際の注意点とマナー
連名で喪中はがきを出す場合は、形式だけでなく細かい配慮やマナーも大切です。この章では、よくある注意点をわかりやすく解説します。
故人との関係が異なる場合の扱い方
夫婦や家族で連名にする際、喪に服する人が全員同じとは限りません。例えば、妻方の祖父が亡くなった場合、夫は直接の関係がないことがあります。
この場合でも、家族全員の名前を連名にすることは一般的で、特に説明を添える必要はありません。
ポイントは、連名にすることで“家族としてまとめてお知らせしている”と相手に伝わることです。
住所・差出人表記のマナーと分け方
同居している場合は住所をまとめて記載します。別居している場合は、それぞれ個別に喪中はがきを用意する方が自然です。
特に成人した子どもが別姓や別居の場合は、連名にせず個人として送るのが一般的です。
印刷でも「温かみ」を伝える手書きメッセージ例
近年はテンプレートや印刷サービスで簡単に作れますが、最後に一言手書きで添えると、より丁寧で心のこもった印象になります。
例えば、
寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください
のような短い文章を添えるだけで、印刷された文章に温かみが加わります。
手書き部分は短くても構わず、相手への思いやりを感じさせることが大切です。
次の章では、この記事全体のまとめとして「喪中はがきは思いやりを伝える挨拶状である」というポイントを整理します。
まとめ|喪中はがきは「形式」より「心」を伝えるもの
喪中はがきは、単なる形式的な挨拶状ではなく、相手に思いやりを伝える大切な手段です。
連名で出す場合も、誰がどのような立場で送るのかを意識し、丁寧に名前や文面を整えることがポイントです。
言葉で伝える「思いやり」が大切
文面は簡潔でありながら、相手に配慮した表現を選ぶことが最も重要です。
形式や体裁ばかりを気にするのではなく、相手が読んだときに心が伝わるかどうかを意識しましょう。
相手に寄り添う文面を仕上げるための最終チェックポイント
- 差出人の名前の順序や連名のマナーは守られているか
- 挨拶文・本文・日付・署名の構成が整っているか
- 不要な言葉や形式的すぎる表現を避け、温かみがあるか
- 印刷部分と手書きメッセージのバランスが適切か
これらを確認することで、どんな相手にも誠実で丁寧な印象を与える喪中はがきを作成できます。
喪中はがきを通して、故人への想いと相手への思いやりを形にすることが、日本の美しいマナーを守ることにつながります。

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