習い事を辞めるときの手紙例文【大人の丁寧な伝え方とマナー】

習い事を辞めるとき、「どう伝えれば失礼にならないか」と悩む方は多いですよね。

社会人になると、時間の都合や生活環境の変化など、やむを得ず辞めなければならないこともあります。

そんなときこそ、大人としてのマナーが問われる瞬間です。

 

一般的な退会から前向きな理由まで、さまざまな場面に使える例文を多数掲載。

また、メールやLINEで伝える際のマナー、辞めた後も良好な関係を保つ方法も解説しています。

大人としてスマートに、そして気持ちよく習い事を終えるための完全ガイドです。

まず使える！習い事を辞める手紙・メールの例文集（大人向け）

最初に、すぐに使える「習い事を辞める手紙・メール」の例文を紹介します。

どの文面もそのまま使える形で作成しており、フォーマルからカジュアルまで幅広く対応できます。

目的に合わせて使い分けることで、より自然で印象のよい伝え方ができます。

状況	文面の特徴
一般的な退会	丁寧で定型的。最も使いやすい万能タイプ。
家庭・生活上の都合	柔らかい表現で理由を伝えやすい。
新しい挑戦・転機	前向きな印象で円満退会に向く。
メール・LINE	短く簡潔。すぐ送れる実用型。

一般的な退会の場合の手紙例文（丁寧・フォーマル）

もっとも多くの方に使われる定番の文例です。

無難で丁寧な印象を与えるため、どんな習い事にも応用できます。

〇〇先生

いつもご指導いただきありがとうございます。

〇〇教室に通い、たくさんの学びと経験を得ることができました。

私事で恐縮ですが、仕事の都合により今後通うことが難しくなりました。

つきましては、〇月をもちまして退会させていただければと存じます。

これまでのご指導に心より感謝申し上げます。

教えていただいたことを、今後の生活でも大切にしていきます。

家庭や生活の事情で辞める場合の例文

生活環境の変化など、相手に配慮した言い回しを使いたい場合の文面です。

〇〇先生

いつも温かいご指導をいただき、ありがとうございます。

これまで教室に通う時間をとても楽しみにしておりました。

しかしながら、最近生活のリズムが変わり、通うことが難しくなってまいりました。

誠に勝手ながら、〇月末をもって退会させていただきたいと存じます。

短い間でしたが、たくさんの学びをいただき、心より感謝しております。

急なご連絡となりましたことをお詫び申し上げます。

新しい目標や転機を理由にする場合の例文

前向きな理由で辞めたい場合の文面です。

挑戦や成長の印象を与え、良い関係を維持したまま辞められます。

〇〇先生

いつも丁寧なご指導をいただき、ありがとうございます。

このたび、新たに以前から興味のあった分野を学ぶことになりました。

つきましては、〇〇教室を〇月をもって退会させていただければと存じます。

これまでのご指導に深く感謝いたします。

教えていただいた時間は、私の中で大切な財産です。

【短文版】メール・LINEで送れる簡潔メッセージ例文

メールやLINEなど、テキストでのやりとり向けに短くまとめた文例です。

文章量を抑えつつも、礼儀を失わない形になっています。

目的	例文
一般的な退会	〇〇先生、いつもお世話になっております。 仕事の都合で今後通うことが難しくなりました。〇月をもって退会させていただければ幸いです。これまで本当にありがとうございました。
生活の都合	〇〇先生、いつもありがとうございます。 生活リズムの変化により、通うのが難しくなってしまいました。誠に恐縮ですが、〇月で退会させていただきます。感謝の気持ちでいっぱいです。
前向きな理由	〇〇先生、長い間ありがとうございました。 新しい学びに挑戦することになり、〇月で退会させていただきたく思います。これまでのご指導に深く感謝いたします。

メール・LINEでも、冒頭と締めの挨拶を省かないのが大人のマナーです。

短くても「感謝＋理由＋挨拶」を入れるだけで印象が大きく変わります。

【保存版】フルバージョン例文（頭語・結語入り・そのまま使える）

ここでは、正式な手紙形式（頭語・結語入り）のフルバージョン例文を紹介します。

あらたまった手紙や封書で伝えたい場合、以下のような文面が最も丁寧な印象を与えます。

用途に合わせて3つのスタイルを紹介します。

タイプ	特徴
フォーマル型	目上の講師・カルチャースクールなど公式感がある相手向け。
ビジネス系スクール型	社会人講座・資格系スクールなど、ビジネス文体が好ましい場面。
個人教室型	趣味や習い事など、やわらかく温かい関係性を保つ文面。

フォーマルな手書き手紙の完全文例

書道・ピアノ・英会話など、長く通っていた教室向けの文例です。

手紙としてそのまま使用できる形式でまとめています。

拝啓　〇〇の候、先生におかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。

いつも丁寧にご指導くださり、誠にありがとうございます。

私事で恐縮ではございますが、仕事の都合により、今後通うことが難しくなってまいりました。

つきましては、〇月をもちまして退会させていただければと存じます。

これまでのご指導のもと、多くの学びを得られましたことを心より感謝申し上げます。

教室で過ごした時間は、私にとってかけがえのない経験です。

末筆ながら、先生のさらなるご活躍をお祈り申し上げます。

敬具

ビジネス系カルチャースクール向け例文

資格取得講座やビジネススクールなど、やや改まった組織向けの文体です。

「個人宛ではないけれど、丁寧に伝えたい」という場合に最適です。

拝啓　〇〇の候、貴スクールの皆様におかれましてはますますご発展のこととお喜び申し上げます。

いつも温かくご対応いただき、誠にありがとうございます。

このたび、私事により受講の継続が難しくなりましたため、〇月をもちまして退会させていただきたく存じます。

在籍中は多くの知識と経験をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。

今後の御校のさらなるご発展をお祈り申し上げます。

敬具

趣味・個人教室向けのやわらかい例文

絵画・フラワーアレンジ・料理など、アットホームな習い事で使いやすい手紙例文です。

親しみを持ちつつも、しっかりと礼儀を保ったバランスのよい文面になっています。

拝啓　〇〇の候、〇〇先生におかれましてはお変わりなくお過ごしのことと存じます。

いつも楽しくご指導くださり、ありがとうございます。

このたび、生活のリズムの変化により、教室に通うことが難しくなりました。

誠に残念ではございますが、〇月をもちまして退会させていただきたいと考えております。

短い間でしたが、先生のおかげで多くの学びと出会いがありました。

また機会がありましたら、ぜひご指導をお願いできれば幸いです。

これまでのご厚情に心より感謝申し上げます。

敬具

スタイル別ポイントまとめ	おすすめの場面
フォーマル型	長く通っていた教室・先生へのお礼を重視したい場合
ビジネス系型	スクール全体・事務局など宛に送る場合
個人教室型	先生と親しみのある関係で、柔らかく伝えたい場合

手紙を出す際は、便箋と封筒を清潔にし、筆記具も黒のペンを選ぶと丁寧な印象になります。

文面だけでなく、見た目の清潔感も「誠実さ」を伝える要素です。

習い事を辞めるときのマナーと心構え

「辞める」と伝えるのは勇気がいるものですが、正しいマナーを押さえておけば、円満に気持ちよく退会できます。

ここでは、大人としての基本的なマナーと、相手への配慮を忘れないための心構えを紹介します。

退会を伝えるベストタイミング

多くの教室では「〇月前までに退会を連絡」といったルールが設けられています。

そのため、思い立ったらすぐに伝えるのではなく、まずは規約やスケジュールを確認してから行動しましょう。

タイミング	対応のポイント
1か月前	最も理想的。講師や教室側もスケジュールを調整しやすい。
次回の月謝支払い前	トラブルを防げるタイミング。自然に辞めやすい。
新しい期の前	区切りがよく、相手にも理解されやすい。

直前での連絡は、講師の準備や他の生徒にも影響を与えることがあります。

「早めの連絡」は大人の基本マナーです。

辞める理由の伝え方と避けるべき表現

退会の理由は正直に伝える必要はありません。

本音を伝えすぎると相手を傷つけてしまうこともあるため、やわらかく、前向きな表現に置き換えるのがポイントです。

避けたい表現	おすすめの言い換え
「合わなかった」	「自分のペースと少し違ってしまい…」
「思っていた内容と違った」	「新しい方向に挑戦したいと思い…」
「続ける気がなくなった」	「生活のリズムが変わり、通う時間の確保が難しくなり…」

「前向きな理由＋感謝の言葉」を組み合わせると、円満な印象で締めくくれます。

辞める＝悪いことではなく、“次のステップへの区切り”として伝えるのがコツです。

また、文章の最後には必ず感謝の気持ちを添えるようにしましょう。

どんな理由であっても、「学ばせていただいた時間があった」ことに変わりはありません。

たった一言「ありがとうございました」を入れるだけで、印象は大きく変わります。

手紙・メールで使える大人の言葉遣いテンプレート

手紙やメールでは、文の内容と同じくらい「言葉遣いの印象」が大切です。

ここでは、社会人としてふさわしい表現をまとめました。

特に目上の講師や教室宛に連絡する場合は、言葉選びひとつで印象が変わります。

冒頭・結びの言葉例

最初と最後の言葉が丁寧であるほど、文全体が落ち着いた印象になります。

以下のテンプレートを使えば、どんな場面にも応用できます。

場面	使える表現例
手紙の冒頭	「いつもご指導いただき、誠にありがとうございます。」 「平素より温かいご対応をいただき、心より感謝申し上げます。」
メールの冒頭	「お世話になっております。〇〇教室の件でご連絡差し上げました。」 「いつも丁寧なご指導をいただき、ありがとうございます。」
結びの言葉	「これまでのご厚情に心より感謝申し上げます。」 「先生の今後のご活躍をお祈り申し上げます。」

冒頭＋結びを整えるだけで、手紙全体が“きちんとした印象”に変わります。

感謝・お礼の言い回し例一覧（コピー可）

「ありがとうございました」だけで終わらせず、少し言葉を加えることで温かみのある文になります。

以下の表は、手紙やメールにそのまま挿入できるテンプレート集です。

目的	言い回し例
感謝を伝える	「これまでのご指導に心より感謝申し上げます。」 「学ばせていただいた時間が、今の自分を支えています。」
別れの挨拶	「短い間でしたが、大変お世話になりました。」 「また機会がありましたら、ぜひご指導をお願いいたします。」
丁寧に締めくくる	「末筆ながら、先生のご健康とご活躍をお祈りいたします。」 「今後のご発展を心よりお祈り申し上げます。」

「お世話になりました」を一度だけでなく、文章内で繰り返すと丁寧さが増します。

感謝の言葉は、退会の文面における“心のクッション”です。

手紙でもメールでも、言葉選びで最も大切なのは「上から目線にならないこと」です。

辞める側であっても、謙虚で穏やかなトーンを意識しましょう。

柔らかく、相手を立てる文章こそが、円満退会の最大のポイントです。

辞めた後の印象を良くする一言＆行動例

習い事を辞めたあとも、講師や教室との関係を大切にしておくと、後々良いご縁につながることがあります。

ここでは「去り際を美しく見せる」ための言葉と行動のコツを紹介します。

特に大人の習い事では、感謝と節度を意識することで、好印象を残すことができます。

最後のレッスンでの挨拶文例

対面で直接お礼を伝えるときに使える一言です。

短くても誠意が伝わる言葉を選びましょう。

シーン	使える挨拶例
最終レッスン時	「本日が最後のレッスンになります。これまで本当にありがとうございました。」
個別にお礼を言うとき	「先生のおかげで、たくさんのことを学ばせていただきました。感謝しております。」
グループ教室の場合	「皆さんと一緒に学べて楽しかったです。これからも応援しています。」

「今後も応援しています」という言葉を添えると、温かい印象になります。

“感謝＋前向きさ”を意識した一言が、相手の心に残ります。

お礼のギフトやメッセージカード文例

教室によっては、最後のレッスンで小さなカードや手書きメッセージを添える方もいます。

形式ばらずに、感謝を一言で伝えるメッセージが好印象です。

用途	カードに書く例文
講師に向けて	「これまでのご指導に心より感謝いたします。教室での時間は大切な思い出になりました。」
クラス仲間に向けて	「一緒に学べて楽しかったです。またどこかでお会いできるのを楽しみにしています。」
全体に伝える場合	「皆さんと過ごした時間に感謝しています。これからもそれぞれのペースで頑張りましょう。」

メッセージは短くても構いません。

長文よりも、心からの一言のほうが温かく伝わることがあります。

“誠実さ”が伝わる言葉選びを意識することが何より大切です。

辞めたあともSNSなどで先生をフォローしたり、教室のイベント情報をチェックするのも良い関係維持の方法です。

一度離れても、再びつながるチャンスがあるかもしれません。

「終わり」ではなく「一区切り」と捉えることが、大人のスマートな姿勢です。

まとめ｜大人の習い事のやめ方は「感謝」で締めくくる

習い事を辞めるときに大切なのは、伝え方そのものよりも「どんな気持ちで伝えるか」です。

理由がどのようなものであっても、誠実さと感謝の気持ちを忘れなければ、きっと相手にも気持ちよく受け止めてもらえます。

辞める＝終わりではなく、学びの一区切り。

次につながる一歩として、丁寧に気持ちを伝えることが大人のマナーです。

ポイント	まとめ
伝える時期	できるだけ早めに、相手の都合を考慮して伝える。
辞める理由	前向きでやわらかい言葉に言い換える。
文面の構成	「挨拶 → 理由 → 感謝」でまとめると自然。
印象を良くするコツ	最後に「ありがとうございました」を添える。

また、この記事で紹介したように、手紙・メール・カードなど、どの手段を選んでも「感謝」と「敬意」が伝われば十分です。

形式にとらわれすぎず、自分の言葉で気持ちを表すことが一番のマナーといえます。

相手への感謝を丁寧に伝えることは、次の新しい学びへの第一歩です。

大人の退会マナーの核心は「感謝」で締めくくること。